i-ha’s light conversation

AMV/MAD、動画編集がメイン。アニメ、マンガ、小説等の感想もたまに呟きます。

【2015年夏アニメ】勝手に考察! 今期の問題作四天王がアニメの歴史を変える!(かも)

勝手に考察! 今期の問題作四天王がアニメの歴史を変える!(かも)

「今期は何を見てるんですか?」と言う問いに答えるための、個人的ブログです!w

正直に言って、私が今季期待している作品は4つ!
うしおととら」「Charlotte(シャーロット)」「アイドルマスター シンデレラガールズ 2nd SEASON」「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」です!





これのどこが問題作だって?
上の4つは期待作です!

問題作は、「監獄学園-プリズンスクール」「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」「がっこうぐらし!」「GOD EATER」の4つです!w

ここに本来は「モンスター娘のいる日常」が入るかと思ったのですが、まさかの選外!

2015年の夏は、予定表を見た時から、エロ枠(お色気ギャグ枠)が多いいなあと思ってました。
To LOVEる ダークネス 2nd」は鉄板。「モンスター娘のいる日常」が当たるようなら、夏の話題はエロ枠で決まりだと思っていたのです。

しかし、状況は私の予想を大きく超えて来ました。
下ネタという概念が存在しない退屈な世界」はピー音(音声を伏せる処理)とモザイク(映像を伏せる処理)で番組の半分ほどが埋まり、「おくさまが生徒会長!」は、そのモザイクすら無し。
今期のエロ枠は行きつく所まで行ってしまっていたのです。

日本のアニメの一部には、海外で「HENTAI」とタグが付けられます。
秋葉原のメイド等が外人に人気だ!などと大きく報道される事もありますが、メイドが中心にある事からも分かる通り、ぶっちゃけ外人は日本のアニメ文化を「HENTAI」だと思っています。
イスラム教圏は勿論、キリスト教圏では思い付かない様な変態な事を思い付く日本文化って凄いCOOLだよな!」と言うのが、外人の素直な感想です。
COOL JAPAN(クールジャパン)」等と言われていますが、その「COOL」には「HENTAI」が含まれているのです。(極論)

しかし今期、この「HENTAI」と呼ばれる文化が、ついに行きつく所まで行った。と私は感じました。
特に「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」は、テーマからして「エロ」をテーマとしているので、これ以上の「エロギャグ」を作るのは難しいだろうと思います。
まずは、ここまでこの文化を極めた原作者や製作者たちに、本当に拍手を送りたい。

しかし、これは同時に我々に新たな命題を生み出していると思うのです。
「HENTAI」と言う方向性でアニメを作っても、もうこれ以上の作品は生み出せない。
ラッキースケベでは「To LOVEる」を超えられない。
女子に殴られて「ありがとうございます!」と言う方向性では「監獄学園-プリズンスクール」を超えられない。
モザイクを外しても「おくさまが生徒会長!」と同レベルにまでしか行けない。
触手などのひねった事をしても「モンスター娘のいる日常」を超えられるかどうか。


少しづつエスカレートさせて、もう何年もこの方向性で日本はアニメを作って来ましたが、ついに日本のアニメは「HENTAI」と言う方向性を失ったのではないでしょうか?

私は今迄にも、似た様な事が起きて来たと思っています。
「機動戦士 ガンダム」が大ブームを起こした後、日本は大量のロボットアニメを生み出しました。
しかし、それは「機動戦士 Zガンダム」と言う直系の作品によりロボットのカッコ良さと言う意味では、終止符を打たれてしまったのです。
未だにZガンダム世界のモビルスーツの様なデザインラインは人気を集め、マクロスの様に変形し、エルガイムの様に高火力でライフルを撃ち、ファンネルの様な遠隔武器を使う。
「機動戦士 Zガンダム」以降のロボットアニメは、これを超える事が出来ず苦労をして来たと私は思っています。



「新世紀 エヴァンゲリオン」は、ロボットアニメと言うより、人間の内面を中心に描いた「セカイ系」アニメです。
この「セカイ系」と言う方向性は、最初に生まれた「エヴァンゲリオン」によって終止符が打たれた感があります。
エヴァンゲリオン」よりも内面を描く事を中心にしてしまったら、その作品は面白くなくなってしまうのです。


美少女戦士セーラームーン」辺りから認知されるようになった「萌え」と言う方向性は、「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん」によって終止符が打たれた感があります。
「美少女・学園・日常」と言う強力な萌えを演出する舞台装置は、未だにアニメ業界に大きな影響を与えていますが、恐らくこれを超えるのは難しいでしょう。



「歌」をテーマとしたアニメには「超時空要塞 マクロス」などがあったわけですが、「マクロス F」で、ある程度の極地に至ったと私は思っています。
続編が企画されていますが、恐らくスタッフは自分たちの作った「マクロス F」と言う作品に、頭を悩ませている事でしょう。

最近のアニメでは「アイドル」と言う方向性もあったのですが、恐らくこれは「THE IDOLM@STERアイドルマスター)」が、最後までやり遂げるでしょう。
「会話劇」と言う方向性は、恐らく「物語シリーズ」がやり遂げると思います。

この様に、あるテーマの極地・極限と言うものは、ある程度存在します。
それ以上やっても面白くないであろう、難しいだろうと言う極限です。

ここで今期の問題作四天王に話を戻しましょう。
がっこうぐらし!」は、「萌え」と「シリアス」の「ギャップ」が凄い作品です。ある意味、極地です。
作品として面白くなるかは、まだ分かりかねますが(原作未読)、ニトロプラスが「"Hello, world."」や「魔法少女 まどか☆マギカ」等で培って来たギャップと言う物を、最大限生かした舞台設定だと思いました。
もう、このギャップと言う方向性では、「がっこうぐらし!」と言う作品を超える事は出来ないかも知れないのです。


ついでに言うと、「魔法少女 まどか☆マギカ」は「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」によって、「百合」と言う方向性での極地にも到ってしまったと私は考えています。
一部で「クレイジーサイコレズ」とまで呼ばれていますが、これ以上の「百合」は本当に「クレイジー」であり、恐らくあまり面白くなりません。
幾つか「まどか☆マギカ」を超える百合百合なアニメは生み出されていますが、それが面白かったかと問われると私は疑問だと思うのです。

閑話休題




この夏、日本アニメ界は、「HENATI」と「ギャップ」と言う、二つの大きな武器を失った事になります。
勿論、以後も「HENTAI」と「ギャップ」を利用した面白い作品は生み出され続けると思いますが、それを最大のテーマとした作品が、これらを超えるのは難しいと私は考えています。

まあでも日本のアニメは大丈夫!
上記の様に、日本のアニメは様々なテーマにチャレンジし、それを極地にまで至らせて来たのです!
また、新しいテーマにチャレンジして行く事でしょう!

どっちかと言うと、「HENTAI」と言うテーマが、これで一区切りついた様に見える現状を、私は喜ばしいと思っているくらいです!

勿論、これらを使ったアニメがなくなると言う事でもありません。
逆に言うと、「ロボット」や「萌え」の様に、日本アニメを代表する言葉となったのです。
ニコニコ風に言えば、タグで区別されていた物が、カテゴリーになったような物ですね(分かり辛いw

今後も、日本で素晴らしいアニメが生み出されて行く事を祈り……



あw 問題作四天王の最後の一本を忘れていましたねwww 「GOD EATER」です!w
「奴は四天王の中でも最弱!」等と言うとファンの方に怒られるかも知れませんが、実はアニメも見ずに四天王に選んでいるので赦して下さいw
何が問題で、何が最弱かって、第1話の放映が延期されたからですw こんな問題作は、私は残念ながら聞いた事がありませんw


以下、公式ページから抜粋。
『第1話の放送は、その翌週へと延期させていただきます。
放送を楽しみにしていただいているファンの皆様には、お待たせすることになり、誠に申し訳ございません。
延期理由と致しましては、スタッフ、プロジェクトメンバー共々、ファンの皆様が納得できるクオリティの作品をお届けしたいという一心によるものです。
ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。』

1話から作画が崩壊していたアニメは、今迄も多数ありましたw
最近、最終話が間に合わなくて延期と言う作品を良く見かけますが、これは「ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)」が、最終話延期したのに成功を収めたから、落としても何とかなるかも知れないと言う甘えから行われている事です。


以前にも「新世紀 エヴァンゲリオン(TV版)」が、作画が間に合わなくて絵コンテや台本を流したけど成功したと言う事がありました。
しかし、その後「ガンドレス」と言う劇場アニメが、作画が間に合わず、大半が未完成の映像を劇場で流すと言う事件が起こり、
「顧客を無視した企業の利益優先主義がもたらした事件」として労組からも問題とされ、以後この様な事は慣例化しませんでした。


ガンドレス」の制作を請け負っていたのは「スタジオジュニオ」
「スタジオジュニオ」は、「アニメ 白鯨伝説」でもたびたび放映中断を起こしていた常習犯で、損害賠償請求まで起こされ活動停止となりました。
この「ガンドレス」問題においては、幹事会社は「日活」であり4億円の予算があったのに、アニメの製作は「サンクチュアリ」が請け負い、「サンクチュアリ」からは更に「スタジオジュニオ」に2億円に満たない額で制作が丸投げされたと言う話もあります。
「スタジオジュニオ」は制作費が持ち出し(自腹)になるのを恐れ、作業が停滞していた様です。

途中で中抜きされた制作費はどこに消えたのでしょうか?
ポッケナイナイされたのでなければ、殆どは広告宣伝費となっている筈です。

さて。最近広告宣伝費を大量に掛けた作品が、売り上げで負けた事件もありました。
アニメではありません。実写の邦画と洋画です。
実写映画のことごとくが、「ラブライブ!The School Idol Movie」に負けて、劇場版ラブライブ!は3週連続トップとなっている事件です(事件か?w
ラブライブ!」が勝ったのは、あざとい特典商法の成果もありますが、「宣伝広告費を掛けなければ売れない」等と言う神話は崩れて来ていると感じますね。


ちなみに以下は、2014年秋アニメの1巻累計売上ベスト10、オリコン調べです。

Fate/stay night 37.829枚
SHIROBAKO 15,630枚
四月は君の嘘 14,541枚
弱虫ペダルGRANDE ROAD 12,774枚
結城友奈は勇者である 10,690枚
PSYCHO-PASS 2 8,686枚
クロスアンジュ 8,227枚
七つの大罪 7,572枚
甘城ブリリアントパーク 7,473枚
ガンダムGのレコンギスタ 5,324枚

明らかに他の作品よりも広告宣伝費を掛けていないであろう「SHIROBAKO」が2位に入っています。
面白ければ原作が無かろうが、宣伝が少なかろうが売れると言う、分かり易い例かと思います。
勿論、こんなに上手く行くのは稀で、普通は失敗しますw
しかしアニメスタッフ。特にプロデューサーなどの予算決定に関与出来る立場の皆様には、是非もっと自信を持って制作して頂きたい!
そして、もっと広告宣伝費を下げて、面白いアニメを作る方向に予算を割いて頂きたい! 要するに時間の余裕と人件費に!

GOD EATER」の失敗を繰り返さないために!w



そう言えば今期では「のんのんびより りぴーと」が、とても素晴らしい作画で頑張ってますね!
1期が売れたからこそでもありますが、余裕のある予算と、余裕のある時間を使った田舎の描写は心を和ませてくれます。
ニコニコ動画でも1話は配信されてますが、出来たらコメントなしで、高画質で見て頂きたい1話ですね!(2話からはニコニコでは有料w
そう言えば癒し系のアニメも、「のんのんびより」より、のんびりするのは無理なんじゃないかなあw これ以上何も起こらないアニメは、見ててマジ寝ますw 勘弁w


と言う訳でw 
今期のアニメと、今後のアニメ制作にも期待しつつ!!
私もMAD作ろう(早く作れw