i-ha’s light conversation

AMV/MAD、動画編集がメイン。アニメ、マンガ、小説等の感想もたまに呟きます。

【iha's column】 三者三様・百人百様 AMV/MADに対するスタンスを考える



以下では様々な分類をしていますが、それらは絶対のものではありません。
特に人は、それらの中間を揺れ動くものであると思います。

また、どれが正しく、どれが悪いと言うものでもありません。
その点、御理解頂けたら幸いです。


■ 最初に考えてみたのは、MADとひとまとめにされる動画についてです。
  まずこれを大きく3つに分類しようかと思います。

① AMV(アニメミュージックビデオ)系MAD
アニメを中心とし、そのアニメ映像を音楽に合わせて切り貼りした動画

② 静止画MAD
恋愛ゲームのイラストや、漫画、小説の挿絵を中心に、音楽に合わせて演出した動画

③ その他MAD(主にギャグ系MAD、音MAD)
ネタを中心とし、言葉や動きで、視聴者を楽しませる事に特化した動画

動画編集の知識さえ持っていれば、この3つの全てを作る事が一応出来ます。
実際、3つ全てを作った事のある人も多いかと。

しかし、それぞれ思考パターンが違うので、一度それが固定されてしまうと、他のジャンルの動画が作れなくなる事もある様です。
全てが出来る人は、その組み合わせを思い付く事も多く、レパートリーがグッと広がりますので、上手くなりたい人は別のジャンルに是非チャレンジして下さい。

また、AMV系の切り貼り動画は、手を抜こうと思えばとことん抜けます。
OP差し替えMADの様に曲だけ乗せ換えても、元ネタを知らなければ、その人が作ったのかと錯覚するほどです。

この為、切り貼りMADは手抜きなどと揶揄されたり、自虐的に自分は手抜きだと言う事さえあります。

勿論、芸術には果てはなく、ただの切り貼りでも、1フレームずつ、どのシーンにするか悩みまくれば、無限に時間を取られます。決して手抜きなどではありません。
この作業は、殆どが構成についての作業であり、構成の勉強にももってこいです。

AMV系と静止画MADは、それぞれがそのジャンルなのです。
AMV系と静止画MADは、似て非なる物なのです。
OP差し替えも、立派な一つのジャンルなのです。

AniPAFEは、AMV系と静止画MAD、更にギャグMADまで同列と考え、同じ土俵で評価しています。
それは近しい物ですので、互いに仲良く、切磋琢磨すべきであると言うのと、全てを勉強する事により、より良い動画が作れると言う理念に基づいたものです。

AMV系と静止画MADは既に混ざり合い、中間に位置する動画もたくさん作られています。
逆に、切り貼りMADも静止画MADも、人間に極める事など不可能なのですから、どちらかに特化するのもありだと思います。

皆様も是非、自分と違う物を否定せず、勉強してみて頂きたいと思います。


■ なぜ人はMADを作るのか?
  ここでも大きく3つに分類してみようかと思います。

① アニメや曲などが好きで皆に知ってもらいたい、布教タイプ

② 趣味(ホビー)として動画を作っている、動画中心タイプ

③ 自分が中心にいる、自己表現タイプ

自己表現タイプは、自分の生活も大切にする為、動画に掛ける時間は少なめになる傾向があるかも知れません。
動画中心タイプは逆で、動画を弄り倒します。
布教タイプは、好きの度合いによって、そのクオリティが上下する傾向にあります。

また、動画中心タイプは内に籠り易く、ひっそりと作りがち。
逆に布教タイプは、ひっそりとしていたのでは意味がなく、派手に行動しがちです。
自己表現タイプは動画活動に縛られず、オフ会やTwitterに積極的です。

著作権的には、動画中心タイプは厳しく、目立たない様にするべきと考えます。
布教タイプは、著作権的に動画はコミケと同じ様にグレーと言う立ち位置で、権利者とWIN-WINな関係でいようとします。
自己表現タイプにとっては動画は芸術活動なので、フランスのパロディ条項の様に、人間の自由や権利に近い物だと感じているかも知れません。

法治国家としては著作権に対しても厳格に対処すべきですが、スピード違反が1㌔オーバーくらいで取り締まらないのと同じで、実情に合ってない物は本来法改正すべきです。

ヨーロッパやアメリカで著作権を厳しくしようとした時は、若者の反対にあい殆どが不成立。
海賊党やカリフォルニア南北戦争などと言う言葉を、聞いた事がある人も多いでしょうか。

また、MADを世界中で一斉撲滅するなどほぼ不可能ですが、それが権利者の為になるとは到底思えませんし、実際ネットにUPされている方が売り上げが上がると言う知的財産戦略本部会合での正式な研究報告もあります。

権利者から削除された場合など、私は粛々と従っていますが、非常に難しい問題ですので、一概に否定しない様御願い致します。


■ 自己評価 あなたの動画は何点ですか?

① 自分の動画は、いつでも100点 MADは自分の子供タイプ
  他人の動画も、いつでも100点です。

② 自分の動画は、いつでも0点 心の中では0じゃない謙遜タイプ
  他人の動画は、いつでも100点です。

③ バラバラ 自分の動画も客観的に見れる評論家タイプ
  他人の動画も、客観的に批評します。

いつでも0点と、いつでも100点のタイプは、真逆ではなく、実は似ています。
どちらも他人に対する評価が100点ですが、心の中では90点くらいを付けている事が多く、面倒くさい、波風を立てたくない等と思っている人もいます。

評論家タイプは、真面目なのだと思いますが、苦労する事でしょう。
真面目を生かして、まずは自分のクオリティを上げて、それから他人の評価をすれば、評論家ではなく先導者タイプになれるかも知れません。

勿論、評論家も大切で重要な職業です。
日本人はあまり討論や競争を好まないので、評論家タイプの需要は少ないのですが、必要としている人もいますので、そう言う人達で集まりコミュニティを作るのも良いかと思います。


■ あなたの動画の視聴数は、どれくらいが理想?

① 誰にも見て貰えなくても、自分が好きならそれで十分!
  「それでもネットにはUPするの? それで批判されたら怒るの?」

② 一人でも気に入ってくれる人がいたら最高!
  「一人もいないと凹むの? 知り合いに無理矢理見せてない?」

③ 多くの人に見てもらえたら嬉しいです!
  「再生数が少ない動画は価値が低いの? 工作上等?」

④ 再生数は水物だから気にしません!
  「伸びるかどうかは運でしかないの? クオリティは必要ないって事?」

太字の意見は普通に良く見られる意見だと思うのですが、その下に書かれた細字の意味に感じてしまう人が、極稀に見受けられます。

普通は取りませんが、自分と違う意見だと、悪い方に取りがちなのです。

ネットでは、言葉が足りず、すれ違ってしまう事も多いです。
是非、注意したい所ですね。


■ まとめ

これで取り敢えず、組み合わせると100種類くらいになったでしょうか?
他にも色々とあるかと思いますが、割愛させて頂きます。

結論として、様々な意見・環境の人がいる。
それが言いたかっただけなのです。

MAD作家の中でも、好きなもの同士が集まると、どうしても偏りがちになります。

例えば、AMV系の人達が集まると、どうしても静止画MADの人達の意見の方が少数に見えてしまいます。
勿論、逆に静止画MADの人達が集まれば、AMV系の意見が少数に見えます。

様々な人がいますので、そこは御互いに許容し、言葉遣いに気を付け、相手の言葉は良い方向に取るよう、私も気を付けて行きたいと改めて思いました。

言葉遣いと言えば、ネット上では上下関係などありませんので、敬語はあまり必要だと私も思いませんが、逆に気心の知れた友達と言うほどでもない相手に対して、ある程度の丁寧語は必須かと思います。
礼儀や言葉遣いなどのつまらない事で、相手の気分を害したら、最初からこちらの言葉を悪く取られてしまうかも知れませんからね!


皆様にも、この記事を良い方向に取って頂けたら助かります!(ズルイw